〜曳山まにあ・おじゃがの独り言〜 その28
新生鯱誕生前夜A


鶴の一声で新しか鯱ば作る事になった中島瓦屋さん、取り敢えず試しにて
粘土でミニチュアの鯱ば作ってみらした。
念頭にあるとは巨大すぎて傷みの早かった旧鯱の二の舞にならんごてスマートな
瘠せた格好ん良か鯱・・・・・・・
ミニチュアで上手かごていってから自信ばもった瓦屋さんな本番とばかりに
早速竹組と粘土で大本の型になる原型ば造り始めらしたそうな。
しかし作っても作っても中々上手かごていかんで苦労したらしか。
ミニチュア模型と違うてからモノが大きかもんやっけんが部分的に上手ぉ出来たて
思うても全体から見たらバランスの取れんでおかしか・・・・・・
しかも太らせちゃいかんけんて本体ば細ぉ作っていったら頭でっかちの鯱になってから
まるで獅子ん頭に煙突の生えとるごたるて陰口ば叩かれる始末・・・・・・・
こりゃイカン、と水主町んモン達は焦りださした。今年んくんちはもしかしたら水主町は
ヤマば曳かれんっちゃなかろうか!?ち心配するもんまで出だしたらしか。
そいもそのはず、水主町んワッカモン達は新かヤマん出来るけんが今ん鯱は御役目も
終ったち事で権現さんまで上げて境内に鎮座させたもんやっけんが手元に曳くべきヤマは
無くなってしもうとる状況やっけんが。
町内のモンの心配から製作現場へと足は向い、中島さんなそれで更にプレッシャーの
かかる一方。完全なスランプになってしまわした。
ついには作業ば中断してしまわしたらしか・・・・・・・・・・・・・・・・

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