〜曳山まにあ・おじゃがの独り言〜 その5
黒獅子


皆さんは黒獅子のあったとは知っとらすと思うとばってんが
どん位黒獅子のことば知っとらすやろうか?

黒獅子は紺屋町で作られた曳山で本来なら本町と木綿町の間にあったとです。
製作時期は安政年間(1850年位)だそうです。
いつ頃まであったかも不明らしかばってんが大体明治中期位て言われちょります。
おらんごてなった話は色々聞くばってんが有力な説は次の通りばい。

町回り中に路肩の端で曳山の傾いて提灯の火でに火事になってしもうて
そのまま近くの町田川に曳山ごと放り込んで消火したらしかとです。
火事での損傷は大したコツはなかったらしかとばってんが修理ばせんやったとです。

何故なら黒獅子は他の曳山よか一回り小そうして真っ黒やったけんが
みっともなかて紺屋町のモンは言われよったらしかとです。
そいが恥ずかしかったけんが敢えて修理はせんて決まったらしかとです。

曳山は和紙で出来とるとはみんなが知っとる通り、
あわれ黒獅子はそのまま町田川に漬けられたままで一枚一枚紙ば剥がれて
二束三文で紙屋に買われて行ったとです・・・

皆さん、何行目まで知っとらしたですか?

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